汚泥燃料化・肥料化
汚泥処理
下水汚泥を再生可能エネルギーとして固形燃料に変換し発電所やボイラの燃料として活用したり、肥料として有効利用する技術や事業を展開しています。
脱水乾燥システム
国土交通省の下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)において、2016~2017年度に国土技術政策総合研究所の委託研究として実証したものです。
原理
機内二液調質型遠心脱水機からの脱水汚泥が細粒性および低付着性であることに着目し、シンプルな形状の円環式気流乾燥機を組み合わせた低コストなシステムです。
乾燥汚泥の含水率を10~50%の任意の値に調整できるため、この1台で汚泥の肥料化、燃料化いずれも対応可能です
特長
- 脱水乾燥一体型のメリット
脱水汚泥の性状を利用し、乾燥機自体及びシステムの簡略化による低コスト化を実現。 - 多様な有効利用への対応
乾燥汚泥含水率を調整することで、多様な有効利用への対応を実現。 - 自動制御によるスマートオペレーション化
脱水汚泥や乾燥汚泥の含水率を自動で測定、制御にフィードバックし、安定した運転を実現。
実績一覧
低温炭化システム
中~大規模の下水処理場を対象に、下水汚泥から石炭代替燃料を製造するシステムです。
低温炭化とは、高温炭化(炭化温度:600 ~ 800℃)と比較して低温域(炭化温度:250 ~ 350℃)で炭化を行うことで、炭化物の“高発熱量化”を図り、固形燃料としての価値を高めた技術です。また、低温域炭により低自然発火性を実現しました。