ろ過・薬品注入設備

浄水処理

多種多様な砂ろ過設備を取り揃えております。

膜ろ過設備(JUF装置 JMF装置 JMF-C装置)

 

近年、原水の水質悪化やクリプトスポリジウム問題などの発生に伴い、より確実な水処理の技術が求められています。
膜ろ過装置は、最新の技術によって生み出された高強度な膜を用い、従来の膜処理に比べ高流速による低コストを実現すると共にクリプトスポリジウムなどの耐塩素性病原生物を除去し、水質の安全性を保ちます。

薬品注入設備(MF型薬品注入機)

原理

処理条件により変動する薬品注入量をコントロールバルブと電磁流量計の組み合わせにより広範囲かつ高精度に制御し、確実な薬品注入を行います。

特長

  1. 広範囲な注入領域を高精度で注入制御
  2. 各種薬品に対応できる圧力注入方式
  3. タッチパネル方式の採用
  4. 優れた耐久性、容易なメンテナンス性

砂ろ過設備(ニュー・ハーディンジ600ろ過装置)

原理

ろ過層の厚さが600mmであり、表面洗浄装置、ろ過排水装置を完備した全自動急速ろ過装置です。
多くのセクション(小室)に分割された重力式のろ過装置で、自動的にろ層を洗浄・再生し、ろ過能力を回復する独特の逆洗方式を採用しています。逆洗装置は、ろ床の上をあらかじめ定められた水頭差またはタイマーによって起動し、ろ床を部分的に洗浄します。逆洗してないセクションは、その間もろ過を続けています。

特長

  1. 部分洗浄方式
    走行台車に組み込まれた逆洗装置は、ろ床の上を電動装置によって低速度で前進後退
    小分割された1セクションを順次停止して、完全洗浄するステップ洗浄方式
    そのため動力はきわめて小さく、通常の数分の1または10数分の1
  2. 低損失水頭
    流入より流出までの総損失水頭が約1mであり、沈澱池~浄水池間の水位差が1mあれば装置を組込むことができ、
    平担地または増量の場合きわめて便利
  3. 逆洗水槽が不要
    浄水渠中のろ過水を直接ポンプ揚水して、逆洗および表洗水として利用する機構。このため逆洗水槽または高架槽等は一切不要
  4. ポンプ室、管廊、操作室、電気室などの附帯設備が不要
    ろ過池上を走行する走行台以外の機器は全く不要。したがって付帯設備に要する敷地、設備費、維持管理が不要となり、きわめて経済的
  5. 全自動式
    運転は全自動で、メンテナンス以外に人手は不要。洗浄は損失水頭、タイマーによる設定インターバルによって行う。
    異常時には損失水頭優先機構によって安定した水質を維持

ろ過工程

未ろ水は、原水渠Bより原水流入孔Cによって均等にろ過池に流入します。各セクションは、分割仕切板Dによって独立し、ろ材Eと集水装置Fを収納し、水はそこを通過中に濁質を除去され、浄水となって浄水室G、浄水集水管Hを経て浄水渠Jに流出します。浄水はさらに四角せきKによってろ過量を計量し、浄水ますL、浄水管Mより浄水池に流出します。浄水渠とろ過池の水位 差がろ過損失水頭です。

洗浄工程

走行台Rがセクションの真上で停止し、逆洗ポンプSが稼働、その吐出水はa点で分岐、一部は表洗ポンプTで加圧されて表面洗浄水になります。一部は下部より浄水集水管を逆流し、逆洗水になります。ろ過層を洗浄した排水は、排水ポンプVで集水され、排水といNに排出されます。

ろ過排水工程

洗浄工程が終了すると、すべてのポンプは停止し、ろ過層を安定させます。その後、表洗ポンプTが稼働、切替弁Uが表洗より排水に切替えられます。洗浄後のろ過排水は、逆洗ポンプ吐出管を逆流し、a点より表洗ポンプT(この場合はろ過排水ポンプとして作動します。)を経て、排水といに排出、前処理装置に返送または排水処理装置に送水されます。これらすべての操作は自動で行なわれます。このあと走行台は次のセクションに移動します。

B. 原水渠 C. 原水流入孔 E. ろ材 F. ポーラスプレート集水装置
G. 浄水室 H. 浄水集水管 J. 浄水渠 K. 計量用四角堰 L. 浄水ます
N. 排水とい R. 走行台 S. 逆洗ポンプ T. 表洗ポンプ U. 切替三方弁
V. 排水ポンプ X. クリーナーボックス Y. 逆洗弁

砂ろ過設備(小型浄水装置(アクアクリーン))

  

凝集・沈澱・ろ過をユニット化し建設日数、施設費の大幅縮小を実現した小型の飲料水用浄水装置です。沈澱汚泥の引き抜き、ろ過池の洗浄、薬品の注入を自動化して、無人管理も可能。維持管理も容易で、小型ながら大規模の浄水場と同じ浄水機能を持った装置です。

砂ろ過設備(圧力式ろ過機) 

原理

ろ過槽へ原水をポンプで圧送して密閉型の圧力下でろ過を行うため、負圧を招くことなく、高い損失水頭になるまでろ過を継続することができる装置です。
本装置は設計の自由度が高く、充填ろ材やろ過速度、ろ材の洗浄方法等を変更することで、除濁、色度除去、SS除去、除鉄、除マンガンさらには接触酸化除去、BOD、COD等の有機物除去、アンモニアまたは重金属イオン残留塩素、オゾン臭気などの吸着除去を行うこともできます。
また、ろ層の洗浄方法や捨水工程など最適な運転管理システムにより、クリプトスポリジウム等の耐塩素性病原微生物対策(ろ過水濁度0.1度以下)としてご利用いただけます。

特長

  1. 高速ろ過による省スペース化を実現
  2. 全自動運転で、維持管理が容易
  3. エアー洗浄を組み合わせることで、洗浄水量の大幅削減を実現
  4. 各施設の状況に合せ、最適装置を提案
  5. 多様な処理に対応可能

砂ろ過設備(フルオートフィルター)

原理

重力式自動急速ろ過機で洗浄水槽一体型の自然平衡型です。操作用制水弁は一切不要で、流入原水のエネルギーを利用してろ過・洗浄工程を自動的に行ないます。サイフォン発生用に一部電気を使用しますが、全く電気を利用しない方法も可能です。さらに動力源のない山間部にも設置でき、付属設備がないので非常に小さい敷地ですみます。しかも無人運転ができるのできわめて経済的。ろ材を変更してマイクロフロック法として、または除鉄・除マンガン用としてもご利用いただけます。

特長

  1. 洗浄ポンプが不要で設備費用、動力費用の軽減が可能
  2. 洗浄水槽が不要で設置面積の最小化が可能
  3. 表洗装置を付加することで洗浄機能強化が可能
  4. ろ材を変更し、マイクロフロック法として、または除鉄・除マンガン用として利用可能

和歌山県下津町

砂ろ過設備(重力式ろ過装置)

 

水道施設基準に基づきニューハーディンジ600以外にも、一般的な重力式ろ過池の設計・施工も可能です。

特長

  1. ろ過速度は120~150m/dを標準とします
  2. 池数は予備を含め最小限2池以上とし、予備池は10池までごとに1池とします
  3. 1池のろ過面積は150㎡以下とします
  4. 形状は長方形を基準とします

関連分野/設備・技術

排水処理

汚泥減容化のための低含水化を実現する脱水機です。

浄水処理

浄水場や取水場で活性炭を添加して
水道水の異臭味を除去する装置です。

月島JFEアクアソリューション
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